【鑑賞記】第29回拓大ミュージカル『いつまでも忘れないから』

鑑賞記

2013年2月17日,深川市民文化交流ホール「み・らい」にて,拓殖大学北海道短期大学の第29回拓大ミュージカル『いつまでも忘れないから』を見に行ってきました。
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こんな感じの入り口で。
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私ごときのために,前もってチケットを取り置いてもらいまして,それを受け取り。このチケット,お手製あふれるチケットで好感を持てました。
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パンフレットはこんな感じ。2回公演の2回目を見ました。
約700席のホールの座席はたちまち一杯に。立ち見も100人ほどいる様子でした。人口2万人強の深川市において,800人の集客を集めるコンテンツはなかなかないものだと思います。それぐらい,学生の地道な集客努力・深川市民の温かさを感じました。
ミュージカルというと,劇団四季の様な敷居の高いものを印象するかと思います(そんな私,劇団四季は見たことないですが・・・)。このミュージカルは,子供から老人まで楽しめるようなミュージカルで,身近に楽しめるような工夫が随所に込められており,とても楽しめました。笑いあり,感動あり,といったミュージカルが演出・脚本に込められています。
といっても,完成度は非常に高く,短大の学業・サークル活動・アルバイトなどの合間に作られているとは思えないほどの完成度でした。ミュージカルの世界にあっという間に引き込まれ,あっという間に2時間の上演が終わった,という印象でした。学生・教職員・大学関係者の弛まない努力の結果なのかなと思います。
『人を思う心や愛情など学生たちに伝えたいメッセージ』(土門裕之教授の言葉から抜粋)。まさに,心や愛情が込められたステージでした。
思ったことを2・3点挙げていきたいと思います。
1点目。中身については書きません。これは本当に実際に生で見てもらいたいですから。確かにこのページから映像を見ることが出来ますが,生でないと味わえないものがありますからね。いくらフルHDで撮った高精細映像でも,ライブ感を共有することは出来ないですからね。このミュージカルは生で見てなんぼです。(あと,このブログ(拓大ミュージカルブログ)もいいブログですね。)
あらゆる世界においてデジタル化が進んでおりますが,アナログ・ライブでないと味わえないものがありまして。最近,教育業界でもデジタル化が進んでおり,確かに効率化など便利になっている点はあるとは思います。しかし,アナログ・ライブといったものも大事ではないのかと思うのですし,アナログ・ライブでないと味わえないものもあると思います。直接心に突き刺さるものがなくなりつつあり,寂しく思っていたりします。
2点目。これだけ真心あふれるミュージカルを観劇して,改めて『心』というものをもっと大事にしなくては,と思いました。
ここ最近,教育現場・スポーツ界での体罰や暴力といった問題,成果至上主義の教育において,「忙しい」という名の下に,心を亡くしているのでは,と思うのです。独り身である私が言うのもなんですが,家庭教育・学校教育において,心がなくなりつつあるのかな,なんて思うのです。もっと心を大切にするような教育を施さなくては,と思うのです。
勉強を頑張る,スポーツを頑張ること自体悪いことではありません。むしろいいことです。しかし,成果至上主義の教育現場において,勉強『だけ』がんばろうとか,スポーツなどの部活動『だけ』頑張ろうという方向性になってしまっているのでは,寂しいものではないか,と思うのです。いやあ,寂しい限りです。偏差値至上主義,寂しいものです・・・。
ミュージカルの素晴らしさは勿論のこと,自らの『心』をしっかり見ることを念頭に置くため,このミュージカルは毎年見に行きたいと思います。(実は昨年も見まして,今年で2回目の観劇です。)
3点目。これはアンケートに書けば良かったと後悔しておりますが・・・。
開演前,ミュージカル開演を心待ちにしていたところ,観客ゾーンにいたスタッフさんが何度も「携帯とカメラの電源はお切りください。」との言葉。
私自身も趣味でオーケストラでトランペットを吹いている身ですから,この気持ちは分からなくもないのですが,これについては開演前に1度だけ放送で流せばいいことでありまして。出来ることならば,そんなに繰り返し言わなくてもいいように,観客側のマナーアップがなればいいな,と思うところでした。
極論ですが,少々画像や映像が流れたところで,これは逆にいい宣伝になると思うのです。また,このミュージカルはライブで見てこそ価値のあるミュージカルであり,本当にライブで見て欲しいミュージカルですね。入場料の1000円以上の価値はあるミュージカルです。
教育に携わる者として,また一人の人間として,今日という1日は本当に価値のある1日でした。本当にありがとうございました。
さて投稿しますか,と思いFacebookをチェックしていたら,東進ハイスクール・東進ビジネススクール英語科講師の安河内哲也先生が今日のミュージカルにぴったりな言葉を投稿されておりましたので,紹介させて頂きます。
The sweaty players in the game of life always have more fun than the supercilious spectators.
人生という競技においては、汗まみれのプレイヤーのほうが、クールな観衆よりも楽しむことができるのが常である。
(William Feather)
まさにこの言葉が体現しているかのようなミュージカルでした。アマチュアだからこそ,汗まみれ・泥まみれでもいいから頑張ることこそ,美しいことではないかと思います。泥臭くてもいいから,心がこもっている教育を施していきたい,そう思います。

コメント

  1. スタッフ says:

    ご来場ありがとうございました。会場スタッフの一人です。
    今回のミュージカルは、学生が一丸となって取り組んだ、素晴らしい作品です。そのミュージカルをこのように絶賛していただき、嬉しい限りです。
    スタッフの会場での声掛けに関してですが、お気分を害されてしまい申し訳ございませんでした。
    携帯電話、カメラの使用禁止の呼びかけは、録画、録音の防止だけではなく、DVDとして映像を残すために録画しているので、光が会場内に入り込まないようにするためといった理由もあります。
    次回公演からは、会場内に入る前に掲示したり、なるべくお客様が不快な思いをしないように取り組んでいきますので、今後ともよろしくお願いします。

    • on-chan says:

      このような駄文を読んでくださり,かつ温かいコメントまでくださり誠にありがとうございます。
      携帯電話・カメラの使用禁止について,『DVDとして映像を残すために録画しているので、光が会場内に入り込まないようにするためといった理由』もあるのですね。
      なるほど。拓大ミュージカルの観客はおそらくですが,リピーター(深川市民を中心に)も多いかと思います。このようなことを観客に理解してもらうことも,演者・ミュージカルスタッフの務めとして大事なことなのではと思うのです。
      こういうことを放送で流し,ミュージカルを見るものとしてマナーアップし,演者にとって「気持ちよくミュージカルが出来る」様なホール・街作りをしていければ,有名ミュージカルグループを招致して,「ミュージカルの街・深川」なんて街作りにもなってきて,面白いのではなんて思うのです。
      劇団四季などの有名ミュージカルグループが「ここでなければ演じられない」なんて言わせられる街が出来ればすごく面白いな,なんて思いました。
      来年も楽しませて頂きたいと思います。今後ともどうかよろしくお願いします。