決めた! 今年の夏は大回り乗車の旅にしよう! #fb
— on-chan@大阪の夏もつらい (@onchan51) 2015, 7月 26
こんなことをつぶやいたのですが,そもそも大回り乗車とは?という人もいるかと思うので,説明致します。
大回り乗車とは?
大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例
- 下図のそれぞれの大都市近郊区間内のみを普通乗車券または回数乗車券でご利用になる場合は、実際にご乗車になる経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することができます。
- 重複しない限り乗車経路は自由に選べますが、途中下車はできません。途中で下車される場合は、実際に乗車された区間の運賃と比較して不足している場合はその差額をいただきます。
大都市近郊区間内のみ利用する場合の特例として,同じ駅を通らない限りどの経路を選んでも良い,という特例を使い,最短経路を使わずにわざわざ遠回りして乗車する方法が可能になります。
そのように遠回りして乗車する方法を俗に『大回り乗車』と呼ばれております。(一昔前は『一筆書き乗車』とも呼ばれていました。)
大回り乗車の例
大阪に住んでいることですし,大阪近郊区間について話をします。
(例1)大阪→京橋に移動するのに,外回り(右回り)で移動するのが普通ですが,西九条・天王寺経由の内回り(左回り)で移動しても,外回りで移動したときの運賃で乗車することが出来ます。
ただし,1周以上すると「同じ駅を通る」ことになってしまうので,乗車した分の距離に応じた運賃で乗車しなくてはなりません。
(例2)これを利用すると,大阪→新大阪を,大阪→天王寺→和歌山→高田→奈良→京都→新大阪と移動してもOKとなります。
更に,普通乗車券を利用しているので,例えば京都→新大阪を新幹線で移動することも可能になります。(新大阪⇔西明石間は大阪近郊区間から外れるので,新幹線を利用することは出来ません。)
利用できる乗車券について
大回り乗車に関しては普通乗車券または回数乗車券が使用可能です。定期券は最短経路限定になるので使用不可能になります。
ここで気になったのはこの乗車券。
摂津富田駅の駅員さんに聞いてみました。
おん「この乗車券(普通回数券)は使用可能でしょうか?」
駅員さん「これは行き先が指定されているので使用不可能です。○○円区間の乗車券(普通乗車券または回数乗車券のこと)でないとなりません。」
やはりですね。多分,経由の部分が問題になるんでしょうね。
大回り乗車と青春18きっぷを比較する。
リーズナブルな旅としてもう一つ代表となるのは青春18きっぷ。青春18きっぷと比較しての大回り乗車のメリット・デメリットを書いていきます。
メリット
- 1年中実行可能。
- 最安120円で1日中乗車することが出来る。
- 特急券を買えば,特急・新幹線も乗車可能。
デメリット
- 途中下車不可能。営業キロ100km以上でもダメです。(←意外な盲点)
- 同じ駅を通ってしまうと運賃が高くなる。(尼崎あたりが要注意ポイント)
- エリア限定。大都市近郊区間内のみ。そこから出たらダメ。(京都→福知山→谷川→尼崎・加古川は福知山がエリア外になるので×)
綿密な計画が必要。
大回り乗車は青春18きっぷ利用以上に綿密な計画を立てる必要があります。
経由地を多数設定しなければならないため,乗換案内で検索することはなかなかキツい状況になります。
こういう時はこいつの出番。
紙の時刻表です。2015年8月号は運行終了の北斗星。
さて,紙の時刻表を使うメリットとしては,
- 充電や電波を気にする必要がない。
- ダイヤ全体を見ることが出来るため,遅れ等のトラブルが発生したときに対応しやすい。
- 巻頭の地図で路線全体を見ることが出来るので,どの路線を使うか考えやすい。特に大回り乗車においては,同じ駅を通らないためにも必須。
といったところでしょうか。大回り乗車においては,トラブル発生時のリカバリーを考えると,紙の時刻表を用意する方がよいです。
まとめ
そんな感じで大回り乗車について書きました。
年中問わず1日休みがあれば気軽に(?)旅することが出来るのはいいですね。
(次回予告)阪急電鉄に聞いてみました。
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