あと1年(2年)の意識を

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近年の進路指導の流れとして,2年生に『第1志望届』を書かせる傾向があります。個人的な見解ではありますが,第1志望届を書かせること自体は有効な手段ではあります。ただし,単に志望を書かせるだけでなく,もっと深く考えてほしいと思います。
1・2年生にありがちなのですが,「〇〇大学に行きたいんです」とは言っているものの,それに向けてのビジョンが見えていない生徒が多いことを,指導していて感じます。「じゃあ,〇〇大学に行くためにどういう事をしていけばいいと考えているの?」と質問すると,絶句する生徒は結構います。3年生だったら当たり前のように考えていることを,1・2年生だと意識していない例も見受けられます。
では,何をすればよいか。

  1. 志望大学というより志望学部群を明確にする。すなわち,『何を学びたいか』を明確にする。
  2. 志望大学の偏差値と自分の模擬試験の偏差値の差異を調べる。(模擬試験の偏差値は-5~-10して見ること)
  3. あとどれくらい偏差値を伸ばせばよいか分析する。
  4. 自分の教科バランスを考え,各教科の勉強バランスを考えながら,大まかな勉強計画をたてる。(数学ばかり,英語ばかりでは×)
  5. とにかく勉強する。
  6. 模擬試験等の結果を踏まえて,自分がどれくらい伸びたかチェックする。
  7. あとどれくらい偏差値を伸ばせばよいか分析する。(4に戻る)

4~7は有名な『PDCAサイクル』(Plan→Do→Check→Act)というもので,元々は企業の業務改善のために導入された考えであり,学校などではCheckをStudyに変えて『PDSAサイクル』と言ったほうがしっくりくるでしょう。これを常に意識している生徒・PDSAサイクルの短い生徒は,成績の伸びも良いです。
というわけで,あと1年(2年)を如何に過ごすかが大事になります。勉強するときは「何をすべきか」を明確にして勉強することにより,さらなる成績の伸びが見えることとなります。そして,メリハリが一番大事!1・2年生は勉強ばかりでなくてもと思います。勉強するときは勉強する,遊ぶときはおもいっきり遊ぶことが大事です。
このページを見てくれた高校1・2年生の皆さんの成功を陰ながら祈願します。
最後に,今回の書籍紹介はこちら!

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大学選びをいろいろな視点で見ることは非常に大事です。大学案内などでは見えないようなことが書かれており,新しい視点で大学を見ることが出来ると思います。どれを見ても同じことばっかり書いていて,何を見ていいか迷っている人,これを見てはいかが?

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