学習指導要領改訂について思うことあれこれ

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私自身数学屋さんなので,その立場として思うことをあれこれ書いていくこととします。

学力格差をもたらす改訂

結論から言いますと,学力格差を広げていくものになるかと思っております。

授業のビデオオンデマンドの拡大により,地域における情報格差は狭まったか、のように思えますが,実際地方で得られる情報と都心部で得られる情報にはまだまだ格差はあるように思えるのが実感です。

現段階においては,ライブの授業でないと得られないものはあるのも事実ですし,実際北海道大学の道外出身者率が高まっているのも,北海道と他地域の学力差や地方の子供の数の減少にあるものと思います。(前者の方が強いと思います。)

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大阪に来て思ったことは,『北海道とは得られる情報が違いすぎる』ことです。情報や環境で左右される教育の世界において,これは本当に大きな差であると体感しました。

さて,今回の学習指導要領ですが,アウトプット教育の充実を図る改訂という認識です。

学習はインプット→アウトプットの順で行なうものですが,インプットの時点で格差があるのに,力がないとアウトプット出来ない以上,アウトプットになるとさらに格差が広がるものであるのは容易に想像できます。

ここら辺こそ,自分の足を使って情報を得たもの勝ち,なところもあるのが現状です。そうなると,都市部にいることのメリットは非常に大きく,こっち移って良かったな,と思っております。

まあ実際問題,こちらはこちらの立場としてやるべきことをやるのみですがね。

思考力を高めると言っているが…

思考力を高めよう,という狙いの今回の改定ですが,そういうことが出来るのは限られたものである,というのが私感です。(勿論,こういうことが出来る範囲を広げようとする研究はしておりますが…)

実際,格差を広げようという狙いがあるのではないか,と思ってしまうほどです。

先日面白いツイートを見ました。

これを見た私の感想としては,格差の広がりもありますが,それ以上に平均以下が厚くなっている構成になっているな,という認識です。

だから景気回復の実感が持てない,という結論に至ってもおかしくないな,と思います。

まあ自分の中では省庁発表の数値なんて信用にならない数値だと思っていましたが,まさか不正をしていたとは…。

また,マスコミの言葉の切り取りの問題が一部で叫ばれております。

私はあらゆる世界で言葉の切り取りが進んでおり,人を誤魔化そうとしているように思えます。

そういう意味において愚民化を進めているのではないか,と思えてしまいます。

これなんて典型的なもの。

だからこそ勉強しなきゃいけないし,知識をつけなきゃならないし,思考力もつけなきゃならないし。

はっきり言って義務教育課程から高校までの勉強をする意味は,人間の思考力の土台を作るためのものである,ってやつなんですよね。

その土台がないと先の勉強は出来ないな,って思います。難しいことを習得しようとしても拒絶しちゃう格好になりますね。

こういうことだからこそ,入試をゴールにしてもらいたくないですし,日々思考する癖をつけてもらいたいですし。(まあ,時には廃人化してもいいですがね。)

まとめ

ごちゃごちゃした文章ですみません。

とりあえず自分の思いを書きなぐった格好です。

ちゃんとした文章にしなくては,とは思っております。

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