タイトルのとおりです。よくある質問として,「過去問って何のためにやるのですか?」という質問。
過去問をやる意義は
- その大学のレベルを知る。
- その大学の出題傾向を知る。
- 大学の入試問題と自分の実力のギャップを知る。
といったところでしょうか。孫子の『彼を知り己を知れば百戦危うからず』ですね。
だからこそ,「過去問は夏休みのうちにやっておけ。」という人もいることでしょう。私もその考えには否定しませんが,ある程度の基礎が固まっていないと,という条件が付きます。
過去問をやる前に,まずはどんな大学・どんな問題でも対応出来るように基礎を固めておくこと,最近の大学入試問題を見ていると,余計に感じます。
基礎固めと過去問演習,夏休みのうちにどちらも出来るようにしておくと良いですね。
で,ここまでが大学入試過去問の話。これからは模擬試験の過去問の話でも。
近年の高校(公立・私立問わず)で模擬試験の過去問をやる高校が非常に増えていると感じます。
模擬試験を行なう意義は,現在の自分の実力,自分のできる問題を知ること。この1点に限ります(1・2年生の話。受験生になると,ちょっとだけ変わりますが)。事前に模擬試験の過去問を配り,世に言う実力の水増しをすることは果たして良いことなのか,と最近感じています。
これでは生徒は受け身になってしまうのでは,と危惧しています。生徒自身が自分の課題を見つけて,それを解決すること。指導者はその支援をすること(当然授業スキルの向上などの課題が出てくるでしょう)。それが一番大事なのではと思います。筆者自身も出来ていないな,と痛いほど感じています。
高校生には,模擬試験の解答・解説がボロボロになるぐらい復習してほしいものです。模擬試験には『この時期に出来るようになってほしい問題,大学入試に向けて出来るようになってほしい問題』が収録されています。時間も計っているので,実戦に近い雰囲気もあります。そういうところを大事にして欲しいものです。
コメント
[…] 過去問って何のためにやるのか? […]
発見しました。「能動的な勉強を。」は本当にその通りです。高校1,2年の時は受け身の勉強ばかりでした。受け身の勉強は定期考査では通用するものもあるかもしれませんが、模試などでは通用しないことが2年の終わりに気づきました。もっと早く気付くべきでした。
共感できる話や勉強になる話ばかりですね。
コメントありがとうございます。
そのことに気づいただけでも大きな進歩じゃないですか。それでいいんです。
センターまで『まだ』4ヶ月強,国公立2次まで『まだ』6ヶ月弱あります。
精神論ではありますが,死ぬ気でやれば何とかなります。
スイッチさえ入れば,人間いくらでも伸びるものです。
志望校合格を心より祈願しております。