進路指導担当教員は『国公立主義』にこだわるべきなのか

『国公立大学』にこだわっている高校がすごく多いことを見受けます。「国公立大学に〇〇人合格した」とか「国公立大学の合格率は〇〇%だ」とか。
確かに,『国公立大学』というブランドは地方を中心に絶大な威力が発揮されていると思います。かく言う私も,それで得な思いをした人間の一人ですから。
しかし,最近の私の進路指導は『その生徒にとっていい大学を選んでほしい』というテーマで生徒に接しています。
生徒と話をしていると,「〇〇学部に行きたい」とはっきりしている生徒や,「迷っているんですよね」という生徒,はたまた「何をしたいのかわかりません」という生徒も出てきます。
こういう現場の声を汲み取るのが速いのは私立大学。最近の新学部ラッシュは,そういう面が大きいと思います。
最近『リメディアル教育』が話題になっていますが,これも私立大学の方が積極的に行なっているように感じます。
学費差も,以前に比べれば縮まっています。ましてや,特待生制度を使えば,国公立大学より安い大学もたくさんあります。
こうなると,私なりの大学選びの基準としては

  1. まずは学びたいと思うテーマを最優先。無いな,と思ったら入学後にある程度選択権のある大学を。
  2. その中で,教授・助教らの研究テーマをしっかりと見て,『これだ!』と思う大学を。同じ名前の学部でも,大学によってやっていること違いますからね。
  3. 可能な限り偏差値の高い大学を。『偏差値が高い』と言うことは,良い生徒が集まり,お互いを高め合うことが容易になる,そして自分のレベルが更に高くなるため。
  4. と言っても,実力不相応な大学選び(推薦入試限定)は,可能な限り避ける。『リメディアル教育』を積極的に行なっている大学は,多少実力不相応でも何とかなる。

 
となると,『本当に自分をしっかり見て欲しい』という思いがあります。自分をしっかり見ないと,後で痛い目にあうのは自分ですからね。勉強も勿論大事ですが,行き先の『学問』も見て欲しいものです。
てなわけで,結論。
『自分をしっかり見た上で,大学でやっていることをちゃんと見て欲しい。その中で,ビビビとくる大学を選んでほしい。国公立だろうが私立だろうが,それがあなたにとっての一番いい大学』
というわけです。
ちなみに,『偏差値の高い大学・その分野におけるNo.1の大学・その大学の看板学部は,科学研究費をたくさんもらっていたり,その研究に大学がしっかりお金をかけるので,レベルの高い研究ができる→だから『ビビビ』っと来やすい。』という話もあります。
私も私立高校教員なので,営業上『国公立・難関私大』に拘りたいのですが,本音は上記のとおりです。まあ,偏差値の高い大学は高い理由がありますからね。色々と
勿論,困ったときのアドバイスのために,常に大学を研究する必要があるな,と私自身痛感しております。

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